2013年10月10日木曜日

お財布の縁 (その2)





これまでのお話はこちら



そうして、ミセス・チェンのお父さんと

お財布の持ち主は

時々、山を越えてお互いを訪ね

家族ぐるみでの友情を深めていった。



時には、少年が

一人で山を越え、訪ねてくる事もあった。



ミセス・チェンが14、5歳のころだったか

一人でやってきた少年が

ミセス・チェンに言った。

『僕は、父親と一緒にヨーロッパに行って

 一旗挙げてくる。

 必ず君を迎えにくるから

 どうか待っていてください。』



そうやって、ヨーロッパに旅立っていった彼は

彼女に何通もの手紙を送り続け…



彼女は、見知らぬ異国に

思いを馳せながら、

いつか帰ってくる許婚を信じて

青春時代を過ごしたのであった。



時は流れ、1937年。



ヨーロッパで、事業に成功していた青年は

許婚に手紙は書いていたものの

ビジネスがあまりにも面白くて

しばらく中国に帰る気はなかった。



しかし、そんなある日。

街角で売られていた新聞で

衝撃的なニュースを目にすることになるのである。



つづく



PB035167

写真とストーリーは関係ありません。




8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

つづく。
とほほ。

Tabitha さんのコメント...

匿名さま

でへへ。

ぽてと さんのコメント...

(*^o^*)ドキドキ(*゜O゜*)バクバク
続きが気になる~~~!!

待つ楽しみを味わえとな?
とほほ

みさき さんのコメント...

早く、「つづき」を・・・・たのむ(笑)

カプメイ さんのコメント...

お姫様がNYデビューしてたとか!?
これは壮大なロマンス~~♪

Tabitha さんのコメント...

ぽてとさま

でへへ。

Tabitha さんのコメント...

みさきさま

でへへ。

Tabitha さんのコメント...

カプメイさま

王子様がバターになってしまって
お姫様がNYで…そこでカエルが…